レバインによるムアの肖像

女性写真家のジェマ・レバインによる「ヘンリー・ムアとともに」という写真集が手許にあります。かなり昔に購入した洋書です。何気なく書棚に手を伸ばし、貢をめくっているとムアのアトリエにある様々なモノが気になりだしました。それは石ころだったり、貝殻だったり、動物の骨だったり。彫刻の雛型も棚にいっぱい並べられて、ムアの作品世界をよく伝える写真集になっています。ムアの表情も豊かです。巨大な作品の運搬風景や助手との打ち合わせや自らの作業風景が、スケールの違いこそあれ自分と似たことをしているので親近感があります。たしかこの本を購入した当時は、写真の中で活動する巨匠の姿が羨ましくて仕方がなかったのを思い出します。あれから20年自分も彫刻をやり続け、環境は変わっていないと思うのですが、やはり意識が変わってきたのかもしれません。

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