「ルーマニア 人・酒・歌」を読んで

みやこうせい著「ルーマニア 人・酒・歌」を読んで、当時みやさんに案内されたルーマニアのマラムレシュが甦ってきました。この本を読む前は自分の記憶を頼りにブログにルーマニアの思い出を綴ってきました(2006.9.7)が、本の中に登場するイベントや村の様子は、さすがみやさんはルーマニア取材の大御所とあって、読み進むうちに情景が目に浮かび、山々に木霊する村人の言葉やイントネーション、羊の匂いまでが甦ってくるようでした。あの頃自分はこうだったという当時の気分までも思い出してしまいます。家の内部を飾る絨毯の煌びやかな美しさ、朝靄に煙る山の上の教会、そういえば搾乳競争のイベントや伝統的な結婚式にも、みやさんに連れていってもらいました。それもつい最近のように感じて感慨一入です。本の最後にギリシャに触れていますが、そこも印象深いところでした。それはまた後日にします。

関連する投稿

  • ギリシャのルーマニア人
    表題はみやさんの著作「ルーマニア 人・酒・歌」にある抄です。ギリシャの遊牧の村の記憶を昨年のブログに書きました(2006.9.13)が、これもみやさんの著作によって、かなり鮮明な記憶が戻りました。あそこは直系ルーマニア人...
  • ルーマニアの小さな村から
    ブログの表題はNHKブックスから出版された紀行文です。みやこうせいさんが書き下ろしたものにイラストを依頼され、数点の見開きイラストを描いた思い出の本です。ルーマニアに出かけていた当時はチャウシェスク政権の共産主義国家で、...
  • ルーマニアの木造りの教会
    ブランクーシのことを考えていると、今制作中の木彫が「無限柱」に似てくるので少々困っています。確かに「無限柱」は美しい造形で、簡素化させた形態の極みだと思います。ルーマニアの門や家の装飾がブランクーシの発想の源と以前ブログ...
  • 聖夜の思い出
    自宅から比較的近い場所に職場があるため、通勤で繁華街を通ることがなく、クリスマスのイルミネーションを今年はついに見ずに、クリスマスが過ぎていきます。本来は主イエスの誕生した日を祝う宗教行事なので、樅の木に飾った電飾を愛で...
  • P・クレーに纏わること
    愛読している「瀧口修造全集1」の中に、パウル・クレーに纏わることが出てきます。瀧口修造がパウル・クレーのご子息に会いに行き、そこで出会った様々なことが述べられていて、それらをとつおいつ読んでいるとその情景が広がります。自...

Comments are closed.