「ルーマニア 人・酒・歌」を読んで

みやこうせい著「ルーマニア 人・酒・歌」を読んで、当時みやさんに案内されたルーマニアのマラムレシュが甦ってきました。この本を読む前は自分の記憶を頼りにブログにルーマニアの思い出を綴ってきました(2006.9.7)が、本の中に登場するイベントや村の様子は、さすがみやさんはルーマニア取材の大御所とあって、読み進むうちに情景が目に浮かび、山々に木霊する村人の言葉やイントネーション、羊の匂いまでが甦ってくるようでした。あの頃自分はこうだったという当時の気分までも思い出してしまいます。家の内部を飾る絨毯の煌びやかな美しさ、朝靄に煙る山の上の教会、そういえば搾乳競争のイベントや伝統的な結婚式にも、みやさんに連れていってもらいました。それもつい最近のように感じて感慨一入です。本の最後にギリシャに触れていますが、そこも印象深いところでした。それはまた後日にします。

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