浦賀にて船のスケッチ

毎年必ずこの時期に浦賀にスケッチに出かけます。駅から遠くないところに大小の船舶が繋留されていて、船をスケッチするのには好都合な場所です。今日は咸臨丸フェステバルが開催されていて、港に帆船が3隻も繋留されていました。見物客が多く、帆船が帆を広げた様子はなかなか見ごたえがありました。だからと言って自分は帆船を描きに来たわけではなく、例年の如く大きな運送船や個人のヨットが繋留されている情景を描きに来ていました。数年前から船のある生活風景をスケッチにまとめているのです。浦賀駅前から歩いて5分程度のところに渡し舟があり、それに乗って対岸に渡り、叶神社あたりから海を眺めて、2時間ほどスケッチに精を出します。船の形はデッサンが取りにくく、また海の色も気候や天候によって様々に変化します。そこが面白いのです。船体の曲線、鎖やロープ、剥げたペンキなど使い込んだ船には美しさが溢れています。立派な帆船を描けば「美しい絵」、日常の中にある何でもない船を描けば「美しさを再発見する絵」。強い海風に煽られながら、再発見の筆を走らせた一日でした。

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