「アイーダ」の凱旋シーン

ハリウッド黄金期の映画「十戒」や「クレオパトラ」を彷彿とさせるのが、ベルデイ作曲のイタリア歌劇「アイーダ」です。「アイーダ」の方が制作年代が古いので、ハリウッド映画の方が影響を受けているのかもしれません。スケールの大きさは比類のないもので、野外で演じられることも度々あります。ウィーン歌劇場で観たオペラの中で、舞台美術や群集の動きが楽しめたオペラでした。オペラ歌手は声量が求められるので華奢な人は少なく、むしろ堂々とした体格をもっています。今にも死にそうな演技には少々無理を感じますが、「アイーダ」にいたってはあまり気になりません。凱旋シーンは圧巻でした。俗っぽい演出という見方もありますが娯楽性も必要なものかなと思います。

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