「タンホイザー」の精神性

ウィーンに住んでいた20数年前に、いったいどのくらいオペラを観たのか定かではありません。夕闇迫る頃になると決まって立見席の列に並んでいました。ドイツを代表する作曲家ワーグナーのオペラは、耳に心地よいオペラを何度か聴いた上でないと、あの分厚く長い演奏についていけないと今でも思っています。音楽やドラマに精神性を感じるに至るまで、聴く訓練が必要なオペラとも言えます。その中でも「タンホイザー」は聴き慣れた曲があるので、ワーグナーの楽曲の中でも楽しく聴ける演目です。ストーリーは宗教的な教義が底辺にあり、愛する人の犠牲死によって、今までの罪から救済されるというものです。なかなか日本人には理解できない要素をもっていますが、堂々とした音楽や歌手の圧倒する声量を身体中で感じ取るのもいいものだと思っています。

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