たかが小品、されど小品

4月の慌しい生活の中で、今だ彫刻には手が出ず、365点の連作をポツポツ描いています。葉書大の画面に、時として大きな空間を想定して、こんな平原にこんな立体を置いたらどうだろうと自己陶酔しながら描き溜めています。そう思えば、たかが小品と思っていた作品が、イメージの中では巨大になってしまうから不思議です。上空から見て突き出たカタチをどう表現しようとか、地中から現れ出たカタチをどう表現しようとか勝手に頭をめぐらすのは楽しいものです。先日ブログに書いた「立体感」ではなく「立体」を表すにはどうしたらよいのか、濃淡や線描でどこまでやれるのか、こればかりは観る人を意識するというより、自分の納得のためにやっているようなものです。

関連する投稿

  • トレーニングに関する雑感 スポーツにはトレーニングがつきものですが、創作行為や物事の発想にもトレーニングが必要だと感じます。創作における日々のトレーニングは、イメージ力を高めると確信しています。私の場合のトレーニングはREC […]
  • RECORD10月のテーマ 一日1点ずつ葉書大の平面作品を作っています。総称はRECORD(記録)。RECORDを始めて4年目に入りますが、毎月テーマを決めてやっています。日によっては描きたいものが出る時もありますが、最近はず […]
  • 週末 猛暑の工房 このところ連日猛暑が続いています。今日も朝から30度を上回り、空調のない工房は大変な暑さに見舞われました。じっとしていても汗が流れる蒸し風呂状態の工房で、座布団大のタタラを数枚作り、RECORDの彩 […]
  • 今年のRECORDの方向性 一日1枚のノルマを自分に課して、ポストカード大の平面作品を作り続けているRECORD。今年は4シーズン目に入ります。昨年まで幾何図形を基本とした抽象傾向の作品をやってきました。繰り返すカタチを1年間 […]
  • 週末 工房に9時間 作業がやりやすい気候になりました。夏の猛暑で遅れた工程を何とかしようと、今日は朝8時から夕方5時まで9時間の制作をしました。まず昨日作っておいたタタラを使って成形を3点。今日は肉体労働ではなく精神労 […]

Comments are closed.