「受胎告知」を観て

東京に出るついでに上野まで足を伸ばし、レオナルド=ダビンチの「受胎告知」を観てきました。金曜日は夜8時まで開館しているとの情報で、遅い時間に国立博物館に行ったものの、やはり人で溢れていました。でも充分時間を取って観ることが出来て、「受胎告知」を堪能しました。何とクリアな画面でしょうか。修復をしているようですが、細部の描きこみには目を奪われました。全体を捉えた空気遠近法では、霞んで見える風景も近づくとしっかり描きこんでいて目を見張ります。ダビンチ20歳の頃の瑞々しさと硬さ、緻密な描写力と確固たる構成力に天才の片鱗が見えていました。ダビンチが思考したり試みたりした諸々も併せて展示されていました。表現の幅に驚嘆するばかりです。

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