「受胎告知」を観て

東京に出るついでに上野まで足を伸ばし、レオナルド=ダビンチの「受胎告知」を観てきました。金曜日は夜8時まで開館しているとの情報で、遅い時間に国立博物館に行ったものの、やはり人で溢れていました。でも充分時間を取って観ることが出来て、「受胎告知」を堪能しました。何とクリアな画面でしょうか。修復をしているようですが、細部の描きこみには目を奪われました。全体を捉えた空気遠近法では、霞んで見える風景も近づくとしっかり描きこんでいて目を見張ります。ダビンチ20歳の頃の瑞々しさと硬さ、緻密な描写力と確固たる構成力に天才の片鱗が見えていました。ダビンチが思考したり試みたりした諸々も併せて展示されていました。表現の幅に驚嘆するばかりです。

関連する投稿

  • 週末 後輩たちのグループ展
    今日の午前中は工房で制作。「発掘~混在~」の表層の彫り込みに四苦八苦していました。時間がかかるのは承知していましたが、こんなにも時間がかかるとは思いもよらず、この調子でいくと畳大6点が今月中に終わるかどうか怪しくなってき...
  • 「難波田史男の15年」展
    一昨日、東京オペラシティギャラリーで開催中の「難波田史男の15年」展に行って来ました。現代絵画で大きな世界を切り開いた難波田龍起は史男の父にあたります。難波田龍起の絵画は前に何回か見たことがあり、その形象の無くなった茫洋...
  • 週末 AM制作、PM美術館巡り
    今日は午前中に「発掘~混在~」の木彫レリーフの下書きを行い、午後は家内と東京の美術館巡りに行きました。制作工程では今日から木彫の予定ですが、意欲に弾みをつけたかったことと、彫刻家の池田宗弘先生から「DOMANI・明日展」...
  • 「至福」ベン・シャーン
    画面の下半分には麦穂がたわわに実っている様子が描かれ、農夫がそれを眺めながら一人佇んでいる絵があります。アメリカ人画家ベン・シャーンによる「至福」という題名のついた絵です。「至福」はテンペラの他に同じテーマによるデッサン...
  • 葉山館の「ベン・シャーン展」
    昨日、「ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト」展を見に神奈川県立近代美術館葉山館に行ってきました。ベン・シャーンはアメリカの下町やそこで生きる人々を丹念に描き、それによって社会的な背景までも炙り出した画家です。自...

Comments are closed.