枕木のアートリサイクル

4月の個展にはテーブル彫刻2点を出品する予定です。昨日から作業場に運び込んできた部品を確認しながら梱包を始めています。テーブル彫刻のテーブルを支えるのは枕木です。ガーデニング用品として売られていたものを、これはアートになると感じて購入しました。枕木は線路の下に使われていたので、楔を打った跡が残り、さらに風雨に晒されて朽ち果てた箇所があったりしてとても魅力的な素材です。これをそのまま使うことはせず、ガスバーナーで炙って煤をすり込んで黒くしました。今回梱包から出してみると煤がかなり散らばっていました。今日は黒い塗料を染込ませて、さらに深みを出しました。年輪や節の穴が何とも美しく、陶彫と併せると生きてくるような気がします。本来の目的を果たしたモノが別の世界で生まれ変わるのは素晴らしいことだと思っています。アートになるモノはもっと他にもあるはずです。ピカソが試みたようにアートリサイクルをさらに進めていきたいと思います。

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