E・フックスの銅版画

ウィーン幻想派の画家の中で、ウィーンの街中のギャラリーに作品があるのがE・フックスの銅版画です。フックスは煌びやかな油彩画を多く描いていますが、モノクロの銅版画にも力量のある画家だと思います。フックスの宗教性や神話性のある世界は、たとえばフックス好みのビーナスや王や兵士が独特な装飾で彩られて、その描写力に舌を捲きます。全体としては寓話的な世界ですが、細部のリアリテイには目を見張るものがあります。銅版画は量産ができるものなので、かなりたくさん出回っていて、ギャラリーだけでなく書店にも飾られていて、手彩色をしたものからカラー刷りをしたものまで様々な試みをして市販されています。フックスはユダヤ系の画家で、同じウィーンで活躍していたフンデルトワッサーもユダヤ系。フンデルトワッサーも様々な作品を作って市販していました。どうもユダヤ系芸術家は芸術の道に長けているばかりではなく商売熱心でもあるようです。

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