「おわら」の胡弓

中国に二胡という楽器があります。二弦を弓で弾くと物悲しい響きが出る独特な楽器で、この二胡も別称で胡弓と言います。ところが今年の秋に行った富山県八尾の「おわら風の盆」で奏でていた胡弓は中国の二胡とは違う楽器に見えました。家内が興味を持って邦楽の演奏者に聞いたところ、中国の二胡と「おわら」の胡弓は違うもので、「おわら」の胡弓は日本独自のものだそうです。家内は幼少の頃にバイオリンを弾いていて、長い期間やめていたのですが、最近邦楽に興味が出て三味線を始めていました。家内が胡弓に興味を持って、この楽器が欲しいと言い出したのは私にも理解できました。胡弓はバイオリンと三味線の要素が合わさったようなものと私なりに素人の独断で考えました。購入するとなると飛騨高山から取り寄せになり、しかも注文があってから作るというのでかなり時間がかかるということでした。その胡弓が昨日我が家にやってきました。さて、日本で何人くらいがこの胡弓を演奏しているのでしょうか。八尾でもいくつかのグループが演奏していましたが、胡弓はグループに一人ずつしかいませんでした。家内は少数派演奏者の道を歩もうとしています。

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