木彫の荒彫りから仕上げへ

自作の「構築〜包囲〜」に組み合わせる柱30本の荒彫りが出来ました。さて、どこまでこの彫り跡を残すか、サクッとした感じが木彫の心地よさと思うので、ここが考えどころです。先日中島さんの個展に行って完璧に磨き上げられた石彫作品が脳裏に焼きついてしまっているので、自分は中島さんとは違う表現スタイルなんだと自分に言い聞かせながら作業をしています。どだい石と木は素材の持つ雰囲気が異なるので、木のもつ柔らかさやフワリとした感じが出るようにしようと思っています。自分の作品の多くは砂マチエールに油絵の具を染込ませていく要素を加えるので絵画性が出てきます。これが陶や木と出会って世界を創っていくので、これからは完成予想を立てながら、初めのイメージを思い描いて作業をしていくつもりです。

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