土壁の表情
2006年 11月 22日 水曜日
昨日の落ち葉のカタチに続いて、自然が作り出すもので注目してしまうのは壁です。本来壁は人が作ったものですが、雨にうたれ風にふかれるうちに崩れたり朽ち果てたりしていきます。その過程に大変美しく見える時があります。とくに土壁は剥がれ落ちた部分であったり、ヒビであったり、蔦が絡まったりして、人の手が及ばないところで美しい世界を見せてくれます。横浜ではなかなか見られない伝統的な土壁が、地方に行くとよく見られることがあるので、地方に行った時は必ず街をうろつくことにしています。とくに奈良の東大寺戒壇院に行く途中の土壁は何とも言えない美しさです。また、板塀も美しいものです。愛知県常滑の黒く塗られた板塀が、陶芸登り窯のレンガの煙突と絶妙なコントラストを作っていて、美しい風景のひとつだと思います。
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Tags: カタチ
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