なぜ制作をするのか

なぜ制作をするのか、たまに頭をよぎる素朴な疑問です。こんなもの作ってどうするの?とギャラリーに来た友人から真顔で聞かれると返答に窮します。美術作品は認められなければ巨大なゴミで、認められれば文化的な役割を担う存在になります。ところが制作している自分は先々のことなど考えていません。多くの作家は多分そうだと思います。こんなものを作って見たい、こんな風にギャラリーの空間を創出できたらいいな、くらいの考えでやっています。作品が出来た時に展示場所に置き、そこの空間が自分のイメージになる一瞬。まさにその一瞬のためにやっているのかもしれません。だから作品が完成してしまうと忽ち退屈してしまいます。制作している途中が幸せなのです。

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