テーブル彫刻について

陶彫によるテーブル彫刻を以前作ったことがあります。テーブルを大地と考え、テーブルの上面をプラス、下面をマイナスとして両方に立体が伸びていくようにしました。むしろ地下に埋もれている部分を表現したくてテーブルにしたのが発想の原点です。テーブルの部分は厚板を使って砂マチエールをつけました。支柱は古い枕木を使いました。横浜の市民ギャラリーでインスタレーションとして発表しましたが、少し手を加えて来年の銀座の個展では、少しまとまった形にして発表したいと考えています。このテーブル彫刻は素材が木に変わっても追い続けている立体の形態です。今年制作している作品もある意味ではテーブル彫刻と言えます。ただし柱がかなりたくさんあって、これには正直梃子摺っているところです。

関連する投稿

  • 辻晋堂の彫刻 八木一夫のオブジェ焼に関する書物を読むと、そこにちょいちょい辻晋堂という名が出てきます。彫刻家辻晋堂は亡くなられて随分経ちますが、ギャラリーせいほうで個展をやっていた作家でした。自分は学生時代に個展 […]
  • 出品作品のメンテナンス 19日に群馬県高崎市に運搬する「発掘〜鳥瞰〜」を倉庫から出して、梱包を解いて破損がないかどうか確認しました。東京銀座のギャラリーせいほうでの個展に出品してから3年が経っています。部分的な修復をして再 […]
  • 陶彫を始めた原点を探る 自分の個展の図録には粘土を石膏に変えて保存するのではなく、粘土のまま保存できる技法として陶彫を選んだという主旨を書いています。これは当時から本当に素直な気持ちでそう感じていました。でも陶彫というもの […]
  • 優れた女流彫刻家を惜しむ 今日職場にあった新聞に彫刻家宮脇愛子さんが逝去された記事があり、とても残念に思いました。84歳は平均寿命からすれば致し方なしと思いますが、宮脇さんの爽快感のある作品からすると、年齢を感じさせない溌剌 […]
  • 2006年HP・ブログのまとめ 2006年は自分にとってどんな1年だったのか。振り返るのは今日くらいなので、思い当たるところを考えてみようと思います。4月に銀座のギャラリーせいほうで個展をしました。「陶彫〜発掘シリーズ〜」という題 […]

Comments are closed.