ハウス デア クンストとレンバッハ美術館

アルテピナコテークを観たその日にハウス デア クンスト(芸術の家)も観ています。ここには「青騎士」を初めとするドイツ表現主義の重要な芸術家たちの作品が展示されていました。これは何かの企画展だったのかもしれません。とにかく表現主義は渡欧前に大変興味を持った流派のひとつでした。大学で彫刻を専攻しながら、せっせと木版画を作っていたのはドイツ表現主義の影響でした。キルヒナーやノルデが試みた木版画の線の強さが気に入っていました。次に行ったレンバッハ美術館ではクレーの初期の銅版画に心が揺さぶられました。子どものような線を描いたクレーですが、初期はおどろおどろしい緻密な幻想画を銅版に刻んでいたのを知りました。ヨーロッパ体験の第一歩がデューラーから始まり、フランス印象派ではなくドイツ表現主義だったことがやはりその後の自分の制作に何か影響を及ぼしていると考えています。

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