ノイシュバンシュタイン城

1980年に初めてドイツに渡り、語学を学ぶため通っていたゲーテ・インステイテュートで、フュッセンにあるノイシュバンシュタイン城を初めとするバイエルン王が作った城や劇場を見て回る遠足がありました。多国籍生徒がバスで出かけることはドイツの短い夏を満喫するのに楽しく素敵な企画でした。ノイシュバンシュタイン城はポスターでよく見かける城なので外見はポピュラーでもあり、その美しさは充分わかっていました。ただし内部は華麗というよりしつこいくらいの装飾があって驚きました。バロックやロココといった西洋の装飾に触れた第一歩でした。ちょっと辟易すると日本にいる知り合いに書き送ったら、長い間商社マンとしてドイツにいたその知り合いは、日本から出かけたばかりで断定的な考え方をしてはいけないと諭してきました。それからはじっくり時間をかけて自分の中で西洋が染み込んでくるのを待つようにしました。

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