旧ユーゴのヘルビネ村

昔訪れた村の記憶が甦るとブログに書いておきたくなります。先日までルーマニアのあれこれを書いていましたが、今日は旧ユーゴスラビアのヘルビネ村のことを書きます。この村に行くにはたしかザグレブまで鉄道で行き、それからバスで麦畑の中の道を行ったように記憶しています。場所はもう定かではありません。この村にはモダンなギャラリーがあって、文化的にも豊かな雰囲気が漂っていました。旧ユーゴの素朴派といわれる芸術家たちが住む村だったからです。農閑期になるとガラス絵を描いていた農民たちがドイツやフランスの画商の目に留まり、絵の注文が殺到したそうです。家々を訪ねて歩くうち、実際にガラス絵を書いていた女性に出会い、その仕事場を見せていただきました。食事をご馳走になり、とてもいい気持ちになったのを思い出します。

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