真珠の耳飾りの少女

ぼんやりテレビを眺めていたら、しっとりとした色彩が全編を覆う画面が映し出され思わず見入ってしまいました。アトリエの窓から淡い光が入り、佇む人物や身に着けた衣装に微妙な陰影を作っていました。まさにフェルメールの絵そのもので、流れる映像のどこを切り取ってもフェルメールでした。この映画はフェルメールが「青いターバンの少女」を描くまでの過程を推察しドラマ化したもので、とくに映像美を極めているところが目を見張りました。(ケーブルビジョン26chで放映)

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