嗜好品ないものねだり

海外で暮らしていた頃は、米を炊いて、高価な醤油を使って料理していました。日本食くらい美味しいものはないと思っていました。帰国した時、実家で食べた米飯の味は忘れられない思い出です。ところが今はパンに凝っています。クリスマスの時によくドイツで食べられていたシュトレンが食べたくて、それに似たドライフルーツのどっさり入った黒パンを探しています。最近では日本のパン屋さんでもクリスマスになるとシュトレンを売っていますが、年中というわけではありません。鶴見にあるロシアパンを扱う店でシュトレンに似たシンデレラというパンがあって、風味と噛み応えがとてもよいのです。日本にいて何でこんな味覚が恋しいのか、よくわかりません。ないものねだりは嗜好全てにあるようです。車も日本車を手放して、扱いにくい外車にしたのもその表れでしょうか。

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