手仕事のこだわり

今や現代美術の表現は多様化し制作方法も様々です。自分の方法は従来の方法と変わらない古典的なものです。額に汗して木を彫る、または土を練ることが自分にあった方法なので、この世界に関わった時からずっとこれでやっています。作業場は空調設備がないので、この季節は汗が滴り、作業着を何回も替えて朝から夕方まで仕事をします。手仕事は一気呵成にはいかないので、毎日坦々と行うのがよい方法です。職人のような生活ですが、日々のここちよさがあって苦にはなりません。梅雨明けして本格的な夏を迎えましたが、木材を荒彫りしていると、そこにだけ涼風が立つような木の爽やかさを感じています。

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