先祖を思う夏

先日父が亡くなり、墓地を移転する計画が持ち上がりました。我が家の墓地は地方に行くとよく見られるような田畑の一角にある本家.分家の小さな墓地です。今では「こども自然公園」に行く道端になって区画もはっきりしないままです。そこで菩提寺である浄性院に墓地を移そうと言うことになり、墓碑も新しくすることにしました。昨日は移転するため魂抜きを行い、墓地を掘り起こしました。祖父以前は土葬でしたので、かなり気が滅入ることになりはしまいかと思いを巡らせましたが、墓堀り職人の手際の良さもあって、あっさりと終わりました。相原の一代目は市五郎という人で分家をして田畑を耕し、二代目の銀蔵は近隣では有名な大工だったようです。三代目の鶴松も大工の棟梁、四代目の市太郎は造園業、これが父なので自分は五代目になります。いずれも勤勉な先祖だったようで、貧しい小作人から出発し、やがては屋敷を構えるようになったと亡き祖母からよく聞かされました。自分はといえば芸術に現を抜かし、どうも先祖に顔向けできないナマケモノになっているようです。先祖はあの世で相原家の行く末を心配しているでしょうか。

関連する投稿

  • 「中空の彫刻」読後感 「中空の彫刻」(廣田治子著 […]
  • 週末 創作へのモチベーション 昨日までは梱包用木箱作りと陶彫部品の梱包に励んでいましたが、今日は来年に向けた新作の陶彫制作を行うことにしました。今月の個展が迫っているので、その準備として梱包をやっていたのですが、そればかりやって […]
  • 「結語」について 「中空の彫刻」(廣田治子著 三元社)の「第二部 ゴーギャンの立体作品」の中の「結語」の「1 木彫と陶器」「2 親密な環境における彫刻」「3 […]
  • 21’図録の完成 5月30日に個展用の図録を作るための撮影を行い、今日新しい図録1000部が自宅に届きました。図録は16冊目になりますが、毎回同じサイズ、頁数で作っています。図録は前頁カラー版で正方形の冊子になります […]
  • 週末 木箱に収納開始 週末になりました。週末になると今週の創作活動のことを書いていて、個展に向けた進捗状況を述べさせていただいています。陶彫部品を梱包する木箱が15個完成し、今週からその木箱に陶彫部品を2・3点ずつ収納し […]

Comments are closed.