彫刻を学び始めた頃
2006年 7月 28日 金曜日
昨晩ブログを書いた後、ここで自己を語ってみたくなりました。まず彫刻との最初の出会いを思い出すことにしました。たしか高校生の頃は建築か工業デザインをやりたいと思っていました。高3からデザインの勉強を始めたのですが、成り行きで大学は彫刻科に入ったのが彫刻との最初の出会いです。巨匠に心酔した訳ではなく、むしろ初めは人体の塑造に馴染めず、それならいっそプロの作品を見ようと上野の都美術館に行きました。彫刻室に並べられている作品群では巧みな表面処理に心が奪われました。自分はこんなふうに作れないと思ったものでした。たどたどしい自分の塑造が嫌になりました。でも飽くことなく続けていて、再度上野に行ってみたら、今度はあまり感動もなく異様な感覚を持ったことを覚えています。そんな時、心を奪われたのが荻原守衛や中原悌二郎でした。技巧ではなく生命そのものが漲っている塑造。「ロダンの言葉」を読み、守衛の「彫刻真髄」を読みました。彫刻科の友人と穂高の碌山美術館にも足を運びました。そんなこともあってようやく彫塑が楽しくなってきたのを思い出しています。
関連する投稿
- 若林奮「Dog Field」展
多摩美術大学美術館で開催されている故若林奮先生の「Dog Field」展は、彫刻数点と多くのドローイングによって構成された個展です。自分は昔から若林先生の個展であれば必ず見に行っていました。若林先生を「先生」と呼ぶのは、... - 辻晋堂の彫刻
八木一夫のオブジェ焼に関する書物を読むと、そこにちょいちょい辻晋堂という名が出てきます。彫刻家辻晋堂は亡くなられて随分経ちますが、ギャラリーせいほうで個展をやっていた作家でした。自分は学生時代に個展にお邪魔して数々の作品... - 個展の評檀より
ビジョン企画が出版している新報に今年の夏にやっていた展覧会の評論が掲載されていました。フェルメール展を初めとする特別企画展から東京各地の個展までの寸評があって、自分の個展は彫刻部門の中ごろにありました。「焼き締めの陶彫に... - 肖像彫刻について
昨日のブログに具象に対する憧れを書いたのは、自分とは縁のない肖像彫刻について考える機会があったからです。先日長野県に行ってきましたが、碌山美術館に行く前に立ち寄った豊科近代美術館には高田博厚による肖像彫刻が数多く所蔵され... - A.ジャコメッテイ展
葉山の近代美術館でやっているジャコメッテイの展覧会に彫刻はもとより、むしろ油絵が見たくて出かけました。数年前、ジャコメッテイに関する矢内原伊作の本を数冊読んで、ジャコメッテイの制作に対する姿勢に大いに感銘を受けました。そ...
Tags: 作品, 展覧会, 彫刻, 書籍
The entry '彫刻を学び始めた頃' was posted
on 7月 28th, 2006
and last modified on 1月 8th, 2010 and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.