師匠からの花束

昨夜、長野に住む池田宗弘先生から電話がありました。この時期になると先生の好きな日本酒を贈っているので、そのお礼の電話でした。例年なら先生宅にお邪魔する日程を決めるところですが、先日父が他界したことをお知らせしたら、先生から早速花束が届きました。先生も奥様を亡くされて数年が経とうとしています。身近な人が亡くなるのは辛いことだと何度もおっしゃっていました。今読んでいる保田先生の書かれた「白い風景」にも奥様の追悼が美しい文章で綴られています。奇しくも当時同じ大学で教鞭をとっていられた両先生が同じ境遇にいることを思うと、次世代の自分にも必ず訪れる運命だろうと思います。自分が先立っても、後に残っても、その時の自分はどんな思いで死と向かい合うのか、今は想像すらできません。

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